【へその緒が原因で臨月で死産、その経過】顕微授精で妊娠後に臍帯の卵膜付着のため妊娠37週で死産した妊娠経過

死産した妊娠中の経過 臨月での死産と稽留流産

こんにちは。咲音(@jiyuukosodate)です。

第2子不妊治療にて、33歳の時に採卵し凍結してあった胚盤胞を35歳で移植しました。

第2子を妊娠するまでに3回の移植を実施。

妊娠した時の胚盤胞のグレードは2、2BA。

妊娠初期には胎嚢が小さく、妊娠中期には頻回に出血、妊娠後期は胎児がやや小さ

めでした。

そして、最終的に第2子は37週4日で死産となりました。

死産の原因は、「臍帯の卵膜付着」でした。

前期破水時に卵膜が破れ、臍帯が断裂し赤ちゃんは失血死。

診断はされていませんが「前置血管」だったのだと思います。

何故2000~5000例に1例の稀な臍帯異常に当たってしまったのか…

顕微授精を行い、人為的に操作したためではないか…

天国から地獄に突き落とされ、理由が欲しい私。

顕微授精のリスクを調べると、日本以外では顕微授精のリスクを示す研究も進んでいるようです。


妊娠初期、胎嚢が小さい

第2子、3回目の胚盤胞移植は自然周期で行いました。

胚盤胞のグレードは2、2BA。

33歳の時の卵でグレード2の着床率は約53%。

移植後14日目が判定日、無事陽性判定でした。

次の受診日は移植日を2w5dとすると、6週1日。

妊娠6週1日だと胎嚢の大きさは平均10㎜後半前後のはず、心拍が確認されてもおかしくない時期です。

しかし、胎嚢は10.6㎜。

エコーでは胎芽が見えるものの、心拍は確認できません。

次の受診は妊娠7週6日、胎嚢の大きさは平均25㎜前後のはず。

しかし、胎嚢は15.7㎜。

心拍は確認され、胎芽も成長している様子であるものの、胎嚢の大きさは相変わらず小さい状態。

妊娠8週5日、胎嚢の大きさは平均30㎜前後のはず。

しかし、計測はしないものの胎嚢は明らかに小さいまま。

中の胎芽は週数通りの成長。

妊娠10週5日、胎児の大きさは週数と大きな差はなく、予定日が決定。

胎嚢については指摘されなくなり、やっと母子手帳交付。

その後、胎嚢や羊水について指摘されることはなく、不妊治療院を卒業。

産院で経過を説明すると、特に胎嚢の大きさは胎芽が成長していれば気にすることはないと言われました。

確かに胎嚢が小さいと流産の確率は上昇するようですが、今回は胎芽が成長してくれました。

気が気ではなかったです…


妊娠中期、少量の出血

妊娠20週に入ると、性器出血がみられるようになりました。

出血の量はパンツが濡れる程度、色は茶褐色。

すぐに産院を受診し、腹部エコー実施。

経腟エコーは実施せず。

赤ちゃんは元気だから大丈夫との説明。

しかし約2週後、再度出血。

すぐに産院を受診するものの、出血したことは受付から主治医には伝達されておらず。

さすがに不安になり、主治医に伝えると経腟エコーも実施。

びらんがあるため、出血しているとの見解、気にしなくてもよいとのこと。

その後も出血があったものの、経過観察でOKとの指示だったので、受診せず。

妊娠6カ月以降まで時折少量の出血がありましたが、その後はなくなりました。

妊娠後期、胎児はやや小さめ

妊娠

その後の経過は順調、しかし妊娠32週に胎児は「やや小さめ」と言われました。

しかし、妊娠36週には推定体重2500gを超え、「何の心配もありません、あとは出てくるだけです」と主治医より太鼓判を押されました。

「どんどん動いてください」と言われたので、長男をベビーカーにのせて2km程歩いた日。

お腹が張る感じが強く、帰ってから横になっていました。

産後保育園に長男が通園予定だったため、寝かしつけた後、必要なものを作っていたとき、ふと胎動が少ないかもと思ったのを覚えています。

寝ている時に胎動が感じやすいため、床に入るとすぐに「パンッ」と音がし、破水だと思いトイレにダッシュ!!

電気をつけると血の海でした。

急いで夫に電話し、産院に急いだものの、赤ちゃんの心拍は低下。

救急搬送されたものの、赤ちゃんの心拍は停止。

死産となりました。

2400g越えのかわいい、かわいい女の子が産まれました。

37週4日のことでした。

出産後、性器出血は臍帯の卵膜付着、破水時に臍帯が切れたことが原因でした。

赤ちゃんは失血死。

赤ちゃんは約350ml失血すると亡くなってしまう。

つまり、赤ちゃんは少なくとも2500gは超えていたはず。

決して小さくない。

2000g以下であれば、原因を探るが、赤ちゃんはそこまで小さくなかったため、経過は順調と判断されていました。

また、臍帯の卵膜付着は赤ちゃんが大きくなるとエコーで確認しずらくなり、妊娠中期までに発見されないと、その後診断するのはとても難しいようです。

診断されれば、臍帯が付着している位置により、帝王切開が検討され、帝王切開で出産した場合、約97%赤ちゃんは助かり、尚後遺症も殆どないといいます。

妊娠中期に出血して受診したにも関わらず、発見されず、赤ちゃんが死んでしまった…

個人病院で医師は1人しかいない産院を選んでいたため、産院選びを失敗したこと、悔やんでも悔やみきれません。

顕微授精のリスク、日本の現状

私たち夫婦は男性不妊のため、顕微授精でしか妊娠ができません。

顕微授精で選定される精子は形態や元気の良さを重視されます。

しかし、形態や元気の良さだけでは異常はわかりません。

しかも、顕微授精は精子を人為的に卵子に注入します。

体外受精は受精に関しては精子の力で卵子に受精します。

顕微授精の症例において、体外受精の症例と比較して、大きく知的障害のリスクが増加し、知的障害の原因となる既知の遺伝的素因を持っている傾向にありました(27.9%、体外受精12.9%、生殖補助医療以外11.9%)。

幸町IVFクリニック より引用

知的障害のリスクは精子に受精能力があれば、自然妊娠とリスクは同等、顕微授精は約2倍になるんですね。

また、無精子症などの一部の遺伝的レベルの障害については引き継がれる可能性があります。

平成19年4月開催された日本産科婦人科学会では、胎盤が子宮から早くはがれてしまい、胎児のみならず母体にも危険の及ぶ「胎盤早期剥離」は自然妊娠の約5.5倍、へその緒が胎盤でなく卵膜につく「卵膜付着」は約9倍「前置胎盤」は5.4倍との発表がありました。

医療法人社団 小川クリニック より引用

そして、胎盤や臍帯の異常は自然妊娠を大幅に上回ります。

卵膜付着は約9倍。

現在日本では、体外受精の約80%は受精率を上昇させるために顕微授精を行っている現状。

また、顕微授精のリスクは殆ど説明されず、自然妊娠とリスクはほぼ変わらないと考えられています。

インターネットで検索すると、体外受精を行い障害児が生まれた、死産を経験した方たちは結構多い印象を受けます。

このようなリスクがあることを理解した上での治療、そして妊娠経過の観察を行う必要があります。

事前にこの情報を知っていたら…

まず、産院の選び方、主治医への質問内容など違ったものになっていたと思います。

これから顕微授精を受ける方、是非産院選びに慎重になり、信頼できる主治医に出会えることを願っています。

死産経験者がこれ以上増えませんように。

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